ことばひとひら ~つーさんの妄想日和~

流されながら、向き合いながら、感じたモノを一片のコトバに

街にツバメがやってきた

初夏になるとどこからともなくやってきて、軒先に巣を作り、キュンキュンと空を自由に飛びながら子育てをするツバメ。

昔からみんなに親しまれているそんなツバメが、今年もやってきました。

小さいころから、社宅や近くの駅・スーパーでツバメの巣はよく見かけ慣れ親しんできましたが、いつも巣は下から見上げていました。 まだ小学生で背の低かった私は、そこから飛び立つ親鳥の姿は見ても中の子どもたちの様子を見たことはありませんでした。

それからしばらくは、生活の大半が学校の教室やグラウンド。 大学時代も忙しく移動していて、あまりツバメの巣を見た覚えがありません。

そして今年、久しぶりにツバメの巣を高速道路のサービスエリアで見つけました。

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昔は巣の端っこしか見ることができなかった私も、今は身長160。 まだ毛がふわっふわの雛鳥たちが、身を乗り出している様子を初めて見ることができました。

小さな口を大きく開いて、親鳥が帰ってくるのを待っている雛鳥たち。 親鳥が帰ってきたら、それまではただの準備体操だったかのような勢いでさらに口を開け、背伸びをし、ピーピーとアピールしだします。

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親鳥は取ってきたばかりのエサを雛の口へ。 まだ跳ね上がるそのミミズを一生懸命に一息に飲み込みます。

この瞬間を目の当たりにしたのはそれこそ初めてでした。 一生懸命に生きよう食そうとする雛鳥。 子育てをする親鳥。 自然の営みを、感じました。

親鳥が捕ってこれるエサは1度に1つ。 エサをもらった雛は必死に飲み込み、今回もらえなかった雛は「まだお腹が空いてるよ」と大きく口を開きます。

親鳥は、お腹を空かせた雛のために休む間もなくすぐに飛び立っていきました。

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ツバメが巣をつくりやすいような柱や軒先。 雛鳥にあげるエサを捕ってくる畑。

アスファルトやガラス張りのビルが増えた東京では年々減っているような気がします。

夏の始めにツバメが見れる街。 みんなで親鳥の子育てを見守る街。 まだまだ、そんな日本であってほしいなぁ。